Living is not living.

東奔西走したくはないのだけれど。

リターン to SHURE SE846

愛機 JH AUDIO  Angieが修理の為、手元を一旦離れるので、SE846を久しぶりに聴いてみている。

濃密なAngie、クリアなSE846。SE846も全然悪くないと改めて実感。

音場の広さ、低音域の出力ではAngieに圧倒的に軍配が上がるが、輪郭の明瞭さ、着け心地の軽やかさではSE846の方が心地よさを感じる。改めてこの軽量ボディでの高音質を表現するSE846の魅力を再評価しているところです。(サイズ的にはAngieの二分の一、ドライバーの数も二分の一)

 

JH AUDIO Angie【カスタムIEM】

上を見ればキリが無い。だけれど、やっぱり高質なものへの憧れがある。言葉だけじゃ物足りない。手にしてみて、やっと分かる価値があるから。
まだ届いて1週間くらいですが、SE846を最愛していた自分が可愛く懐かしく思います。カスタムIEM(イン・イヤー・モニター)に遂に到達しました。
Ultimate ears、Westoneなど、数あるカスタムIEMの中から吟味して選択したのが、JH Audioの「Angie」です。
音楽人生が変わりました。心から買って良かったと思える機種で、手持ちの楽曲を再び楽しみ直しています。ハイレゾも充分いけます。
Angieにして良かった。もっと早くカスタムIEMの魅力に気づけば良かった。でもこれは手にしたからこそわかる実感であって、実際、届いて音を聴いてみるまでは分からないものでした。
僕の音楽人生を変えてしまった、JH Audio「Angie」のささやかなレビューです。

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カスタムだからこその注文時の手間、届いた時の非常な喜び

カスタムなので、機種を選択した後、自分の耳型を採ってもらって、お店に送ります。送られた耳型は、お店からメーカーに送られ、自分の耳型に完全にフィットする、世界に一つだけの自分専用の機種が出来上がります。
耳型だけを採ってくれるメガネ屋は地方には無く、たまたまメガネ屋の店長を義理の弟がしているので、無理を言って頼んで採ってもらいました。
いざ採れたと思って、お店に送ってみると、ちゃんと採れていなという様々な理由から、採り直しを3度しました。その期間、約3週間、早くAngieの音を聴きたいのに!、とてももどかしい時間でした。

いざ耳型が正当に採れても、カスタム、オーダーメイドなので、メーカーで作られる期間が更にかかります。実際、お店から「納期の目安は4ヶ月です。」というメール。修行を告げられた心地がしたものです。
届くまで、手元のSE846を引き続き愛聴していたのですが、なんだか前より良い音をしていないような・・・、人間の心理って不思議なものです。これ以上に良い音が聴けるものがあると知り、それが手に入ると思うと、そんな風に感じてしまうものでした。
納期4ヶ月と首を長くして、余暇には購入者のレビューを再読しながら、ヨダレが垂れるのを我慢してたものです。ただ、他の方の同機種のレビューで、自分は予定より早く届いた、というものがあったので、もしかしたら自分のもそうでありますようにと、念じ続けました。
そうしたところ、店員さんもびっくりの、1ヶ月で届いたのです。発送メールが届いた時には驚きましたが、やりました。しかも、暇になるお盆休暇の前に届いてくれたのです。お盆期間中、10時間と言わないほど、音楽漬けの日々でした。それは今も変わっていませんが。。

''一聴惚れ''すぐにAngieの魅力にとりつかれて

届いた黒い箱、ネームの入った赤い缶の中に当機種が入っていました。早速取り出して耳につけると、すごい遮音性。耳にぴったりとハマり、外部の音をほとんど遮音します。
おそるおそる、第一曲目をかけました。世に一目惚れというのがありますが、正に一聴惚れ。ユニバーサルの一般販売されているイヤホンとこんなにも違うのかと驚きました。音が濃ゆく、濃密。解像度は半端なく高く、音の質感が見違えたように聴こえます。
Angieは、高音域のことを評価するレビューが多いのですが、確かに高音域は天井が無いほど伸び、中音域もとても魅力的な音、ボーカルものだと近すぎず遠すぎず、完璧な定位感です。そして、期待していなかった低音域も、SE846と同等かそれ以上に深い音を聴かせてくれます。
その後、クラッシックやジャズやポップス、あらゆるジャンルの音源を聴きましたが、どの曲も見違えたように聴こえました。心から買って良かったと思った瞬間でした。

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音楽ライフを末長く共にしたいイヤホンに巡り会えた

トータルとしてのクオリティは、ユニバーサルのイヤホンとは次元が違うものと思っています。カスタムならではの、自分だけにぴったりな耳型のイヤホンは、所有感も高品位です。自慢はしませんが、このカスタムのイヤホンを持っているという喜びに毎日新鮮に音楽と向き合えます。
これを書いている時点で、エージングが200時間を越え、音質が更に磨きがかかった音に変わりました。少しでしゃばり気味だった低音域がシャープになり、中音域はますます輪郭が明瞭になり、高音域はさらに伸びるようになりました。
思い切って、ユニバのイヤホンから、カスタムのオーダーメイド・イヤホンにシフトチェンジしてみたのですが、コスパでいっても、現時点でとても、とても満足しています。
一生もの、最低でも10年は共に音楽ライフを満喫できるイヤホンに巡り会えたことに、音楽を愛する者の1人として、とても感動している次第です。

SHURE Lightning変換ケーブル DAP内臓

iPhone7からは、オーディオ端子が無くなり、イヤホンやヘッドホンもライトニング接続できるものか、ワイヤレスのものしか使えなくなった。
このケーブルは、ShureのイヤホンSEモデルのヘッド部分をこれに接続して、ライトニング接続でiPhoneiPadの音楽を聴けるように、という物。

 

 

DAPが内蔵され、ハイレゾ再生にはもってこい


SEモデルを使っていて、ライトニングしか接続部が無くなったiPhone7使用者にはよちろん恩恵が受けられるケーブルなのだが、実はライトニング接続できる端末を持っている人にも音質の面で恩恵がある。
ステレオミニプラグで接続する今までのアナログ方式より、ライトニングで接続するデジタル方式の方が、電気性能的にノイズも入らず、音質がいいのだ。
この細いケーブルの中には、DAP、デジタルオーディオアンプも内蔵されていて、48khz/24bitまでのPCM音源再生に対応しているので、ハイレゾ再生にはもってこいなのだ。
siriや再生を制御するコントロール部と、マイクも備わっており、アナログの標準ケーブルより使い勝手もいい。

さて、実際聴いてみた感じは、普通の標準フォーマット、AACなどを聴いている分には、その向上している要素はイマイチ分からなかったが、ハイレゾ音源を再生した時に、このケーブルの真価が発揮された。
音圧が上がり、低域部分が強くなり、解像度も高くなっていると感じた。アナログケーブルだと、音が濁っていた部分が明瞭になり、気持ちよく聴ける。
実はこのケーブル、本体代がイヤホン1本分くらいするのだが、それを差し引いても、このケーブルに変換して使う価値があると感じた。素晴らしい。

バッテリー消耗は最低限

難点があるとすれば、ライトニング接続ゆえに、充電しながら聴くといったことができない。ケーブルへので現供給はiOS端末からなので、バッテリーの減りが少々気になるところだ、使ってみた感じは、それほどバッテリーに負荷をかけていないという感じだ。

何よりイヤホンのヘッド部分を差し替えて使うので、今まで使い慣れたヘッドで、高音質が担保されたまま、更に音質が良くなるとくれば、このケーブルを使わずにはいられない。

 

B&W P9 Signature【ヘッドホン】

自分史上最高音質のヘッドホン

 

そろそろゼンハイザーHD25より、高音質のヘッドホンが欲しいと思っていた。某専門店に電話して「10万円クラスで、iPad直挿しでも音量が取れるいいヘッドホンを紹介してください」と尋ねたところ、このB&W P9をオススメされた。

 

Bowers & Wilkins p9プレミアムヘッドフォン、ブラウン

Bowers & Wilkins p9プレミアムヘッドフォン、ブラウン

 

 

その店員さんの言うことを信じて、試聴もせずに購入。到着までおそるおそる待った。

2日後に到着して、いざ付けてみる。本体は400gと重たいが、着け心地はとても良い。今のところ3時間以上聴いても、耳が痛くなったりしたことが無い。

本体はイタリア製の革張りで、B&W社50周年モデルにふさわしい豪華?な佇まい。モデル名の「Signature」は記念モデル(50周年の)という意味だそう。

「こういう記念モデルに限って、手が混みすぎてて逆に音が良くなかったりするんだよな」と半ば思いつつ、ヘッドホンをiPadにつなげて音源を再生して見た。

ちなみに、僕はポータブルアンプや、高音質プレイヤーは使わないたち。かさばるし、あくまでもiPadに直挿しで音が良いかどうかが大事になってくる。

高域と中域、低域のバランスがいい、Coccoの「星に願いを」を掛けてみた。出だしのギターのディストーションとベース、ドラムが入ってくるポイントで、素晴らしく感動した。

低域と中域のなめらかさ、高域はエージングで改善

まず低域の出がいい。ハウジングが物理的にブルブル震えるくらい、深い音を鳴らしてくれる。ボーカル、中域もストレートに鳴っている。歪みもなく、かといって過度に補正された音でないことが分かる。高域はイマイチ出力が弱いようだ。(後でエージングで出力が上がることが分かった)

他の曲も聴いてみた、Jazzやハードロック、EDMやクラッシック。どれも素晴らしく再生能力が高い。バランスがとても良いし、気持ちの良い音を聴かせてくれる。外見に似合わず、歪みの多いハードロックも上品にならず、過激に鳴らしてくれる。クラッシックはまとまった音を原音通りに再生してくれる。Jazzに限っては、これでもかと良い音を、EDMは音質のいい低音が響いて鳴って聴かせてくれる。

ジャンルで言えば、オールマイティなヘッドホンだ。苦手なジャンルが無い。中域から低域にかけての表現は絶妙で、今まで手にしてきたイヤホン・ヘッドホンの中で一番綺麗なつながりを聴かせてくれる。素晴らしい。

1つ弱点だった、高域の出力、量もエージングが50時間を越えたあたりから、改善されるようになった。低域や中域に負けず劣らず、主張し、かといってキンキン刺さるような音では無い。ヴァイオリンの音などは、伸びるところまで伸びて、綺麗に収まる。前代のP7もエージングで音が変わった機種だというから、もう50時間、トータルで100時間聴かせたら、どんな音になるのか楽しみだ。現状でも買って良かったと、大満足の音を鳴らしてくれている。

イヤホンはSE546、ヘッドホンはB&W P9

音質は完璧、弱点が1つあるとすれば、その大きさだろう。他のヘッドホンに比べて、着けた時の見た目がかなり横に大きく見える。「ポータブル」と謳っているが、このサイズと見た目では、ちょっと外に気軽に持ち歩こうという気にはなれないだろう。ただ、それを抜かせば、このB&W P9は、10万円でも安すぎると思うくらい、本当に良い音を奏でてくれる。リストにある曲を、ほとんど全部聴き直してみたけれど、全て今までとは音質が向上して聴こえた。

余暇に他の方のレビューを見てみたが、やはり総じて評価がすこぶる高い。一点、「高域が」というのをよく目にするが、これはエージングでかなり改善されるので心配ない。

イヤホンも含めて、これまでのヘッドホンの中で一番音質の良い機種だと思っている。SHURE SE846もやはり良いけれど、音場の広さでは、やはりヘッドホンには少し及ばないところがある。

シチュエーションに合わせて、このB&W P9と使い分けていきたいと想う。

 

【追記】

最初から付いていたiPhone専用のケーブルから、ふと思って、付属の標準ケーブルに変えてみた。

そうしたところ、明らかに音質が向上した。低域はシャープに、高域はもっと伸びるようになった。やはり、いらない機能を付けた分、音の少々の劣化を余儀なくされていたのかな。ここまで、音が違うなんて、もっと早く気づけば良かった。

SHURE SE846 (改めて)

ハイエンドのイヤホンを改めて紹介。
ケーブル接続の、SHURE SE846。以前ご紹介したSE215が低音域に特化したモデルだったがSE846はSHURE社の持つ技術を総動員して作られた、フラッグシップモデルだ。

 

 

ハイエンドのイヤホンを購入、しかし


まず驚きなのは、イヤホンで値段が100,000円を超えるところだ。本当にそれだけ払って良い音を聴かせてくれる価値があるのか、やはり懐疑的になるのは当然だ。当の僕も購入にあたって様々なレビューを読み漁った。そのどれもが「SE846は音が抜群にいい」とお墨付きを与えていた。
僕はちょうど居住環境が変わる頃で、終始何もなさそうな施設に入るに当たって、何か1つ楽しみがあっていいだろう、音楽を聴いて一日中過ごそう。そう考えて高価なSE846を購入することに決めた。これまでの音響機器の値段とは桁が1つ違うのでとても勇気がいった。
正規代理店になっているAmazonで購入した。手元に届いて驚いたのは箱の大きさだ。イヤホンの箱とは思えない重厚感もある。おそるおそる開封してイヤホンを取り出す。(取り出してもらう)いざイヤホンが出てくると、耳に装着するイヤホン本体も大きい。iPadにつないで、耳に所謂SHURE掛けで装着する。そして、いざ音を流してみた。「ん?何だこれ、普通の音じゃん!?」これが僕の第一印象だった。
(でも実はこの「普通の音」を再生する貴重さは、計りし得ないものがあると後で気づく。)

 

音の明瞭さ、分解能の高さ

 

がっかり半分、それでも色んな音源を聴いてみた。ロックやテクノやポップス。やはりどれを聴いても普通の音だ。自分の中でハイエンドの製品をせっかく買ったのに、勿体無い気持ちでいっぱいだった。
次にクラッシック、ベートーベンの「田園」を掛けた時、突如このSE846の素晴らしさに気づいてしまった。とても、とてもナチュラルなのだ。鳴っている音が綺麗に分離し、聴きごごちがとても良い。ヘッドホンの様な音場の広さも感じる。伸びる音は伸び、止まる音は止まる。原音に忠実なのだ。「田園」の光が満ちていく光景まで思い浮かぶ。そして改めて他の曲たちを聴いてみたら、やはり、とてもとてもナチュラルな音。一切のチューニングを施してないかの様なクリアさ。音の分離がとてもいいので、どこから何が鳴っているかが手を取る様に分かる明瞭さ。
このSE846、高音・中音・低音にそれぞれ1つずつBAドライバーが付いていて、更に低音を補強するために、他とは混ざらない音が出る様、ローパスフィルターが付いている。だから、使っているうちにエイジングされ、低音域の表現が大胆に印象的になってきた。クラッシックは元より、オールジャンル聴いていて気持ちの良い音を聴かせてくれる。それも原音に忠実なある意味普通の音を。

 

一生使い続けられる、オールマイティな一本


振り返って今まで持っていたイヤホンが、どれくらいチューニングされ味付けされていたかが分かった。だから、本来は逆にそのことに驚かないといけなかったのだ。過度に高音が強調されたり、低音が極度にブーストされていたり、それで他の帯域の音が聴こえなくなっていた。でもこのSE846は、全帯域の音を満遍なく鳴らしてくれる。強いて言えば低音を強調している様にも聴こえるが、ただ低音がしっかりしていることによって、その上の音の鳴りがとてもいいのだ。後で気づいたが、最初、普通の音に聴こえたのは、このSE846のおそろしくクリアな高解像度によるものだった。とにかく原音をこれでもかと分解し、組み立て直して1つの音として聴かせてくれる。心底恐れ入った。

購入してから、約2年ほど使っているが、エイジングで音はどんどん良くなり、これほどの分解能を持ち、ナチュラルサウンドを聴かせてくれることに、大きな出費だったけれど、日割り計算で考えればと大満足している。他に目移りする機種も今のところ全くない。もしかして、ミッドクラスのSE535なとを買っていれば、やはりその上が欲しくなったかもしれないが、SE846はハイエンドで、その上は無いのだ。

ミッドクラスのものと、このハイエンドが、数万円の価格でこれほど音が違うとは思ってもみなかった。
SHURE SE846、心底恐れ入った。一生の宝物として大切にしようと思う。

SHURE SE846
星🌟⭐️🌟⭐️⭐️5つです

 

Shure シュア | SE846高遮音性イヤホン

SENNHEISER HD25-1 II 【ヘッドホン】

ヘッドホンは、これ以上を求めない

ゼンハイザー 密閉型ヘッドホン HD25-1 II【国内正規品】

ゼンハイザー 密閉型ヘッドホン HD25-1 II【国内正規品】

ヘッドホンも長い旅の末、やっと自分の納得いくものに出会えた。それまで、SONYや他社のもので満足していたけれど、ふと、何かあるのではないかと、探し求めてこのゼンハイザーに辿り着いた。
参照したのは、Amazonのレビューと、Google検索で見つけた各々のレビュー。それでもやはり、購入して自分との相性を確かめないと、結局殿レビューも当てにはならない。レビューは喩えるなら、旅行をする時のガイドブックの様なものだ。
そして、着いた先で、情報以上か以下の感慨を、個人個人が持つ。アドベンチャーだ。
僕のアドベンチャーは、最終的にはどこかで落ち着くけれど、それまでには色んな情や投資ゆえの不安がよぎり、猜疑心も少々、というか、まず疑ってかかる性分だから、そのスパンは長く濃い。
僕のヘッドホン探しの旅、その終焉となった、SENNHEISER HD25。名機ゆえの理由を自分なりにまとめてみたい。

高精細な音の再現力と、緻密な設計

よく、イヤホンとヘッドホンは、どちらが音がいいの?という問いかけを聞くし、目にする。強いて言えば、安価なイヤホンと、高価なヘッドホンでは、後者のヘッドホンに軍配が上がる。高価なイヤホンと、安価なヘッドホンでは、前者の高価なイヤホンに軍配が上がる。
すなわち、イヤホンであるか、ヘッドホンであるかで、音の良さが短絡的に決まるわけでは無い。
では、同じくらい高価な(安価な)イヤホンとヘッドホンでは、音の良さが絶対的に比べて良い悪いが言えるのかというと、それもまた微妙で、一口にヘッドホンと言っても、それぞれ個性豊かで、同等のプライス・レベルのヘッドホンだからといって、音質が同等とも限らない。だから、イヤホンと同じく、自分に合った''ヘッドホン''に出会うのも、これまた至難のワザ、出会えたなら奇跡的なことかもしれない。

僕は幸運なことに、運命的なヘッドホンに出会えた。だいたい約4台目にして、やっと自分にとって、主役となって、音楽生活をリードしてくれるヘッドホンに出会えた。
HD25の特徴は、まずびっくりするくらい露骨なデザイン、配線が思いっきり出っ放し。プラスティッキーな質感。ヘッドホンとは思えぬ軽量さ。注文して、届いて箱を開けた時の、あのハズレくじを開けた時の様な、微妙で複雑な感動は、今でも忘れられない。まさか、このデザインのものが、こんなに良い音を奏でてくれるなどとは夢にも思えなかった。今になると、その嫌味で無いデザインは、着けている時の気持ちよさになっているのだが。
ちなみに、メーカーのSENNHEISERゼンハイザー)は、約70年の老舗。ハイエンドモデルは、ドイツの職人さんが1つ1つ手作りしてチューニングを施しているそう。
HD25は、ゼンハイザーのヘッドホン・ラインナップで、ミッドクラスに位置する。コスト・パフォーマンス、つまり、購入に当たって投資した(支払った)以上の、高付加価値を得られること、所謂コスパにおいて群を抜いて秀でている。
HD25は、名機と言われるだけあって、需要がずっと高いようで、Amazonにおいての販売価格の乱高下は凄い。僕が6年前に購入した時は、20,000円前後だった。さっき、Amazonの価格を見たら、30,000円を超えていた。リニューアル・モデルもリリースされ(HD25 Plusなど)、メーカー側としては、そちらの新しい方を推薦しているようだ。リニューアル・モデルは、改善が改悪か、実機を聴いてみていないので判断はつかないが、初期モデルがこれだけ価格が上がっていることを鑑みると、メーカー側の想いとは裏腹に、初期のHD25の評価が益々高まっているようだ。
僕の実感も同じで、HD25の個性の独立した完璧さは、1つの''イデア''として確立されている。チューニングも完璧。iPhoneやPCのOS(オペレーション・システム)の様に、もしヘッドホンにもアップデートがあったとしたら、どんな理由であれ、僕は迷わず「いいえ」を選ぶだろう。
HD25は、ヘッドホンにおいて、正に名機というに相応しいのである。

音の特徴をかいつまんでいうと、とにかく全域にわたって明瞭(クリア)。そして、僕は音楽は理屈ではなく「体感」だと常々そう思っているのだが、音が「気持ち良い」のである。モニタリング(音楽制作においての精緻な聴き方)に相応しい明瞭さかというと、ちょっとそれは違う。あくまでも、音楽鑑賞を楽しむ事においての明瞭さであって、高精細に分解して聴くことのできる音がクリアなヘッドホンは、HD25以上のものが確実にある。
されどもHD25は明瞭さだけではなく、高・中・低それぞれの音の主張、そしてそれらの合体したバランスは、どんな音源(楽曲)を聴いても、ブレることが無いし、安定した音の定位感(どの楽器がどこで鳴っているかが忠実に再現できていること)、ベース音の解釈と表現の仕方においても、とにかく素晴らしいのである。
青天の霹靂。驚きの後に感動している自分。買って良かったと心から思えるヘッドホンに出会えた喜び。それが、エイジングと共に、何と暫くは日々感動が高まっていくのである。
''エイジング''とは、簡単にいうと、使っているうちに新品だと鳴らなかった音、または、聴き取り辛かった音が聴こえるようになり、繰り返し電気信号が促通される事によって、本来のパフォーマンス・レベルに到達するまでの過程のことをいう。
エイジングは、1週間、1ヶ月、1年とも言われるが、エイジングの原理自体を否定する論考もあるので、注意していただきたいのだが、僕の体感としては、やはりエイジングの効果は有ると言わざるを得ない。
昨日より今日、今日より明日と、まるで日々ヘッドホンが成長しているようだ。音のクリアさは、どんどんクリアになり、定位間は益々(ますます)安定し、トータル(総合)の音質の''変貌ぶり''には、思わず天を見上げるか、近くにいる人を見て、鏡のように確かめたくなる程なのだ。

ほぼオールジャンル用途、迷わずオススメ

HD25は、音楽鑑賞において全ジャンルに合う。
ただ、クラッシックだけは、イヤホンもそうだが、もっとハイエンドを求めた方がいいと強くオススメする。
されど、HD25の器は大きく、どの楽曲を聴いても、満足に楽しめる。
ちなみに、よく〜回路の設計とか、何スピーカー・システム搭載など、メーカー側の、或いは音楽マニアの御託が列挙されるが、僕の経験則から言って、それをたとえ理解したとしても、実際に聴くまでは当てにならない。繰り返しになるが、音楽は「体感するもの」だと思う。ちなみに僕は、HD25や音響機器に限らず、特に服などがそうだが、たとえばセレクト・ショップに行けば、先に店員さんのフォローは聞かないし、パッと見ていいなと思ったら欲しいか欲しく無いか決めて、それから恐る恐るブランド・タグを見て、値段を見る。その後に、購入に際して店員さんから、その服にまつわるお話を頂戴するといったプリンシプルを持っている。小説や映画もそうだ。
つまり、直感で手に取り、結果的に感動したものは、そのナゼの詳細を後から知る、知りたくなるたちである。
(蛇足だが、村上春樹さんも全く情報の無い中で、書店でたまたま「風の歌を聴け」の文庫本を手に取ってからのファンだし(だったし)、村上龍さんもそう、映画「セブン」や「ファイトクラブ」、「ゲーム」の監督、デイビッド・フィンチャーも、後になって、それぞれの映画が同じ監督のものであると知った。)

そんな事を書いていると、この投稿記事自体が怪しくなってくるが、どうかご容赦ください。(って何にだよ!)
SENNHEISER HD25-1 II」もし、ヘッドホン選びで苦労されている方がいれば、必ずこの機種は候補に入れて、できれば他の同価格帯の別メーカーのものと聴き比べてみてください。もしくは、これを読んで頂いた中で、何となく価値が伝わってきて、欲しいかもと思ったら、ゼンは急げ、あなたの耳元に贈ってあげてほしいと思います。
というのは、僕の身近な知人だけで、2人がこのHD25を所有していて、彼らは僕と同等くらいに音楽を愛しているのだが、やはり絶賛していた。満足していると。そしてその満足の理由が全く共通しているのである。
ちなみに僕は、HD25とは末永く音楽ライフを共にする所存です。ハイエンドにも憧れるけれど、足るを知るで、今のところ全く他の機種に興味がありません。

末文ながら、掛け心地はあまり良くないです!側圧(両耳に当て顔を挟み込んだ時の特に耳で感じる圧迫感)は最初は痛くなるほど強く、使っているうちに、次第にある程度弱まりはします。でも、今でも連続使用は大体1時間が限度かなといったところです。アルバム一枚分を聴き通すにはちょうどいいかもしれません。リニューアル・モデルは、その辺が少し改良されているのかもしれませんね。僕の知った事じゃないですけれど。隣の芝生は青い。でも、それを確認するサディスティックな事はしない。僕はそういうタチ。親切ではないかもしれませんが、悪しからず。

SENNHEISER HD25-1 II 星4.5です。

BRAVEN 850 【Bluetoothスピーカー】バッテリー内蔵 20時間再生

かれこれ3年前、アンプ・スピーカーなどの、音響設備を構築できない環境に居た時に、簡易にiPadiPhoneとペアリング、接続できるBluetoothスピーカーは無いかと、探し求めて辿り着いたのがこのBRAVEN製。

【国内正規品】BRAVEN 850 バッテリー内蔵ポータブルスピーカー B850SBA

【国内正規品】BRAVEN 850 バッテリー内蔵ポータブルスピーカー B850SBA

低音の出力に驚く

このBRAVEN 850(以下、850)以外に、別稿で紹介する、JBL製のいわゆる'‘光るタル’‘、JBL PULSEも同時期に購入した。そのJBL PULSEもなかなかワイヤレスで簡易的な再生装置のしての良い音をしているけれど、このBRAVEN 850には音の迫力で驚いた。 とにかく、低音が出るのである。ズシンと響く低音が。 もちろん、音が良いのは低音だけで無く、低音に下支えされた中音域の表現もなかなか。まるでツインスピーカーで聴こえるような、立体感のある音づくりが成されている。高音域は出力は控え目。全体的な音のバランスでいうと、凸凹していて、高音・中音・低音と、聞いていて区別がはっきりつくような、ある意味わかりやすい音になっている。 向いているのは、ロックやポップス、R&B、テクノやハウスもそこそこ、全く向いてないのはジャズやクラッシック。

イージーリスニングには最適機種

本格的な音楽を聴くには、イヤホンやヘッドホンもそうだけれど、スピーカーもケーブル接続に限る。そう思ったのは、おそらくのこの850はBluetooth接続のスピーカーの中では値段的にもミッドクラス上に入るはずで、それがこのくらいの音だと、Bluetoothスピーカーのカテゴリーを消極的に了解した次第である。 この850のウリは、低音が出ることであり、アルミの金属的な重厚な質感と、電源を外してバッテリー再生20時間できることだ。見た目がとても上品で、上部のボタン類も最低限のデザインですっきり収まっていて、モノとしての所有欲は充分満たされる。ただ、お値段にしては、音質が比例していないところが残念で仕方ない。同価格を出せば、良いスピーカーが二本買えてしまう。だから、あくまでもBluetooth接続のものは、イヤホンやヘッドホン、スピーカーであっても、簡易的な聴き方、イージーリスニング用途となってしまう。 850よりリーズナブルでスタイリッシュなモデルが後発されていて、音質が気になるところ。おおよそのレビューを見ると、大体850と同じことが書かれているため、マイナーチェンジ(微細な変化)に留まっているようだ。

同シリーズの二台接続で、左右ステレオ再生が可能

ちなみに、この850を二台もって、同時接続すると、左右別れたステレオ再生ができるそうだ。ただ、そうなると出費がかさみ、その値段ならハイエンドが買えてしまう。どう左右のスピーカーをスマホタブレット上で、音量やオン・オフを操作するのか分からないが、もしかしたら専用のアプリがあるのかもしれない。 スピーカーでも、配線嫌いな人たち(僕は割と好き)、元来不得手な女性の方には、結構重宝するのではと思っている。そして、僕みたいな誰かに頼まないと物理的に再生ボタン1つ押せない人にとっては、ストレスから解放されるという恩恵がある。そういう意味では、僕にとっての850の価値はトレードオフしていて、おそらく今の環境が続く限りは使い続けていくことと思っている。 そういえば、バッテリー再生ができるので、電源から外して持ち歩き、何か発表の場にも使えそうだ。屋内でも、屋外でも、結構な音量が出るので、そのうち新しい用途の時に、この850の真価を発見できるかもしれない。

単身型住居などの環境下において有利

プライベート・リスニングが推奨される環境下、耳に直接届く音のイヤホン、ヘッドホンから少しはみ出して、少量音でも、スピーカーから鳴る音を楽しめたのは、とても嬉しいことだった。その感動は今でも鮮やかなまま。 アパートやマンションでの単身暮らしで、近所迷惑を考えて、そんなに音は出せないし、再生したい音源はスマホタブレットにあるという人達にとっても、Bluetoothスピーカーはきっと重宝するし、もし音楽好きで、音質にはそこそここだわりたいということなら、このBRAVEN 850を是非オススメしたい。 良い意味で期待を裏切ってくれる。低音の量を期待してなかったので、特にそう思ったのかもしれない。

BRAVEN 850 星3つ⭐️⭐︎⭐︎です。