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Living is not living.

東奔西走したくはないのだけれど。

ブライアン・イーノ『REFLECTION』APP.

元旦に、WIERDのインタビュー記事を読んで、興味本位でどんなものかApp Storeを覗いてみた。

見た瞬間、これは欲しいと思った。けれど値段が4,800円と普通のアプリにしては高価。

正月の勢いもあって、気づいたら購入していた。

 

アンビエント・アプリケーション

インストールが始まって、アイコンが出来あがった。早速立ち上げてみると、製作者のクレジットと再生ボタンしか画面上には無い。再生ボタンを押すと、音の連なりがポロポロと流れだし、画面には抽象画が映っている。しばらくその画面を観ながら、音に身を任せた。

解説によると、『Reflection』の同名義のアルバム曲(54分)を解体し、アプリ用にエンジニアリングされているとのこと。曲音は聴く時間、日、一年間のスケールの中で変化し、「常に変化している状態が、完成している状態」(イーノ)とのことだそう。

詳しいイーノ自身の解説は、WIREDの記事に譲るとして、さて、このアプリを実際に使って聴いてみた感じは、一言で表すと、今までにないほど生活の中で必要なアプリケーション(機能)。

このアプリの再生中、ユーザーができることは耳を澄まして音を聴く、画面を見つめるのみだ。そのことがとても気分がいい。色んな想いがよぎっては消え、音に導かれるように次第に1つの感慨にフォーカスされる。瞑想のよう、とは言い切れない。あくまでも、これは1つの体感だ。瞑想のツールとして使えなくもないが、やはりアプリを起動している意識、音楽を聴いているということに比重は重い。

音を聴き、画面を見つめること、たったそれだけのアプリなのだが、Reflection=内省する、熟考する、それらを行う時、とても重宝することに気づいた。アプリを起動すれば、自ずとそれらの時間が確保される。他のアプリに切り替えてバックグラウンドで再生することも可能、まとまった文章を読んだり、或いは文章を書く時に相性がいいと思う。(この記事もバックグラウンドで再生しながら書いている)

生活、環境の中で、内省や熟考する時間を意識的に確保するのは、この現代生活では容易ではない。すべきことはたくさんあり、夢中になることもたくさんある。忙しない中で、このアプリの起動中は特別な時間となる。それを促すアプリでもある。

 

Opal Limited「Brian Eno : Reflection」
https://appsto.re/jp/_-vxgb.i